夏の暑い朝や外出先で汗やべたつきが気になるとき、「水で顔を洗う時間がないから、シートでサッと拭き取って済ませたい」と思ったりします。
ボディシートや汗拭きシートのパッケージに「顔にも使える」と書かれているのを見ると、そのまま朝の洗顔代わりに使える?なんて思ったりしますよね。
そもそも顔に使用できると明記されたシート製品は、朝の洗顔代わりに使うことができますし、大手日用品メーカーの公式情報でも、水分をたっぷり含んだシートで顔の汗や汚れを拭き取る用途での使用もOK。
朝の忙しい時間帯や水が自由に使えない環境において、肌表面のべたつきや汗をすっきり落とす応急処置として、シートは十分に洗顔の役割を果たしてくれます。
ただし、注意点もあって「洗顔代わりに使える」ことと「水と洗顔料を使った通常の洗顔と全く同じ効果が得られる」ことは分けて考える必要があるようですよ。
もともとシートが得意とするのは、肌の表面に付着した汗や浮き出た皮脂、埃などを物理的に拭き取ることで、泡立てた洗顔料を使って水で洗い流す通常の洗顔は、泡の力で毛穴の奥に入り込んだ汚れまで浮かせ、水分で全体をきれいに流し去る機能を持っています。
つまり、拭き取りシートは表面の汚れ除去には効果的ですが、毛穴の奥の洗浄まで完全に置き換えられるわけではないんですね。
さらに、一口に「拭き取り用シート」と言っても、製品の設計によって得意とする領域が異なっていて、顔専用の洗顔シートは、デリケートな顔の皮膚に合わせて刺激感を抑え、肌当たりをやわらかく整えた素材や成分で作られていて、「顔も拭ける」と謳うボディシートは、からだ全体の汗やべたつきをしっかり拭き取るための大判サイズや、使用後のさらさら感を維持するパウダー成分などに重点が置かれていることが一般的。
同じ顔を拭く目的であっても、肌へのフィーリングや仕上がりには違いが生まれます。
また「顔に使える」と表示されていても、顔のあらゆる部位を無条件に拭いていいわけでもなくて、目のまわりや粘膜、傷や湿疹のある肌、除毛直後のデリケートな部分への使用は避けるよう指定されています。
アルコール過敏症の人や肌が弱い人は、成分による刺激に配慮して選ぶ必要もありますし、気持ちがいいからといって顔全体をゴシゴシと力任せに拭いてしまうと、必要な潤いまで奪ったり肌を傷つけたりする原因につながります。
汗拭きシートは、忙しい朝の時間を節約し、外出先の不快感を和らげてくれる非常に便利なアイテムですが、「洗顔の完全な代用品」として万能視するのではなく、表面の汗や汚れを素早く取り除くツールとして上手に使うほうが、健やかな肌を保ちながらスマートに身だしなみを整える助けになってくれますよ。
